海外子育て

アメリカで出産〜費用と保険〜

アメリカ生活で一番の気がかりは、医療にかかる費用です!住んでいる州や地域、加入している保険会社、保険の種類、年収、家族の人数などによって異なるため、決まった答えがありません。人それぞれではありますが、アメリカで出産した際にかかった費用を実際の一例としてご紹介します!これからアメリカで出産予定がある人は、参考にしてみてください。

アメリカ出産でかかった実際の費用(一例)

妊婦健診 約2,000ドル(約22万円)    自己負担 約380ドル

入院出産 約16,200ドル(約176万円)  自己負担 約780ドル

34歳、健康女性、マイナートラブルなし。とても順調で、入院期間は1泊2日のケースです。請求額はとんでもないですが、医療保険に入っていればほとんどがカバーされますので、必ず妊娠出産にも効く保険に加入しましょう。

もしも保険がなかった場合、200万円ほどの費用がかかっていたことになります。医療保険により、結果的には約12~13万円くらいとなりました。ちなみに、毎月1,700ドルくらいは保険料として引かれていました。

日本での出産は、普通分娩ですと保険適用外のため全額自己負担となります。帝王切開などは保険が適用となり、出産一時金も受け取れます。出産する施設によりますが、出産一時金が40万前後と考えると、今回のアメリカでの出産と比べると、最終的な自己負担費用は日本での出産と同じくらいだと思います。ただ、保険の内容により千差万別ですので、あくまでも一例です。

健診でのエコー(ultrasound)の費用は?

妊婦健診総額の約2,000ドルのうち、初期スクリーニング(ultra soundと血液検査)が1,488ドル、支払い額は73ドル。中期スクリーニングのエコー(ultra sound)に対しては252ドルで、支払額は190ドルでした。

アメリカの妊婦健診は、通常20週頃に中期スクリーニングとしてのエコー検査を1回のみ実施します。これは、毎回の健診でエコーを使って赤ちゃんを確認する日本の妊婦健診とは大きく違うところです。この中期スクリーニングは基本的に妊婦全員が受けられるもので、保険が効く可能性が高いです。

しかし、任意で行うもの(オプションという捉え方)に関しては、保険が効くかどうかが病院ではわからないことがあります。年齢にもよるので、不安な人は事前に問い合わせて見ましょう。35歳以上の場合、年齢に対する検査の妥当性から保険が効くことが多いようです。

入院、出産に関わる費用は?

出産当日に関わる費用については、麻酔に対する費用が2,700ドル。担当してくれたドクターに対しての支払いは3,880ドル。産まれた赤ちゃんの診察などの費用が2,300ドルです。その他、入院費用などが含まれて約16,200ドルになっています。アメリカは、病院に支払う分とドクターに支払う分がそれぞれ別です。請求書が何枚かに別れて送られてくる場合もあります。

アメリカの医療制度

アメリカではクリニックや病院で、自分がその場で費用を支払うということはほとんどありません。保険に加入している場合、病院と保険会社で調整後、患者の負担分があれば、後日請求されます。

病院と保険会社の調整というのが、患者本人にはよくわからない部分ですが、保険会社が値切るそうです。会社によっては専門のコーディネーターさんが置かれている場合もあるでしょう。そうでない場合は、職場、もしくは保険会社に契約内容などを聞いておきましょう。

とりあえず医療保険に加入していて、その保険が妊娠出産についてもカバーされるかどうかを把握しておくことが大事です。また出産後、子供の受診や予防接種なども含めて、どの程度カバーされる保険なのかを確認しておいてください。

産婦人科探し、ドクター探し

自分が加入している保険会社のHPなどを調べれば、どのドクターがネットワーク内かがわかると思います。必ずそのドクターにかかるようにアポイントメントをとりましょう。稀に、同じ病院内でも、ネットワーク内のドクターと、ネットワーク外のドクターがいることがあります。

医療費を支払う前の注意

アメリカでは、一旦払ってしまったお金を取り戻すという作業は困難なケースが多いです。例え金額が違っていても、支払い能力があると見なされ、返金されにくいからです。

病院からの請求に対して保険会社が調整し、それでも納得がいかない場合、患者本人を交えた三者での話し合いの末に最初の値段から下がる、ということが普通に起こり得ます。また、家族の人数と年収によっては低所得者への割引が適用されることもあるので(収入額を証明するものを提出するなどして)、支払う前に今一度請求書を確認し、使える制度がないかどうか病院や保険会社に確認しておきましょう。

海外出産でも、日本の出産一時金が受け取れます

海外在住でも、その期間に日本の健康保険に加入していれば、帰国後に手続きをすることによって出産一時金は受け取れます。地域や市によりますので、日本の居住地の役所に確認することをお勧めします。

住民票を抜いている、日本での健康保険に加入していない場合でも、帰国後に遡って保険料を支払うことによって、その期間の出産に対する一時金や、子ども手当などを受け取れる場合があります。過去の健康保険料と出産一時金の額を比べて、出産一時金の方が多い場合には受け取る方が良いということになります。こちらも、自分の地域の役所に問い合わせてみてください。

ベビーレジストリでお得にグッズを揃えよう

検診や入院以外にも、赤ちゃんを迎える準備にはお金がかかります。アメリカでは、安産祈願とお祝いを兼ねたベビーシャワーが伝統的です。最近ではベビーシャワーをする芸能人の方々も増えているようで、日本にも浸透しつつありますね。ベビーシャワーでは「ギフトのシャワー」として、周りの家族や友人らが妊婦さんと赤ちゃんへ、たくさんのプレゼントを贈ります。そんな時に活躍するのが、ベビーレジストリです。

→アメリカのベビーレジストリは種類が豊富!

ベビーレジストリは、WISH LISTを共有できるだけではなく、自分で買う場合にも割引が効くので、登録しておくとお得にベビー用品を購入することができますよ。

→日本のアマゾンでもベビーレジストリが開始!

アメリカでの出産費用と保険のまとめ

とにかく、アメリカは医療にかかる費用が高すぎるということに尽きます。日本のように全員同じ保険ではないので、分かりにくい部分が多いです。何はともあれ、アメリカで生活する上で医療保険は必須ですので、しっかりとした医療保険に加入しておくことをお勧めします。

 

-海外子育て